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​海外旅行の記録

あこさんの

2022/05/14

執筆者の写真: あこさんあこさん

ちなみに。年越しちゃいました。(;^ω^)

みなさま。あけましておめでとうございますw。今年もよろしくお願いいたします。忙しさにかまけて放置してましたが、年末年始休暇を使って続きを書こうかな。あと旅程の半分以上あるよ。(呆) 読んでいる方もほとんどいらっしゃらないかと思いますが、お時間ある方はお付き合いを…。


この日は「The Burnt City 」マチソワを予定していたので、なるべく疲れを溜めないように遅い起床+ロンドン市内には行かないで朝・昼(ま。結局、TBCにその後行ったので夜も…)ウーリッジですごしました。

後半ウーリッジも実はいろいろあるじゃねーか…と解って来たんですが、駅前の印象の悪さ(行き場を失った人たちが、ふらふらと駅前に溜まってる、ちょっと見治安が悪い感じ…)からこの辺り、まだ立ち直っておらずw、TescoExtra側に行ってないんですよね。この日行った「GuardHouse」って言うお店から直で駅に出るとTescoExtra側に出れるのに!のに!馬鹿馬鹿馬鹿。

いや。ま。いい。とりあえず、ブランチで「GuardHouse」って言うお店に行きました。

私が見つけた中で、TBCに一番近いレストランです。見た目立派ですが、ま、普通のパブレストランってとこ。ちょっと小腹空いてるけど…って時にここ利用するのは良いかなーと思います。テムズ川沿いにイタリア料理屋があってそこの方が距離は近いかな…でも行ってません。Google先生は「こっちの方が美味いぜ」とは言ってます。(ちっw)

見た目の雰囲気良いんですけどね。美味しさは中の下w。ま。でもこの辺り、ほんと何も無いので。朝 ( …と言っても昼に近い朝でしたが… ) 行ったからかなぁ…。お客は私一人しか居なかったんですが、人出が足りてないと言うかなんと言うか。結構な放置プレー。(苦笑) 夜はどうなんでしょうね?TBCに行く直前とかはよした方が良いかもです。夜、終演後もやってるレストランではあるので利用するなら終演後が良いかもしれません。ま。Woolichに拠点が無いなら帰ホテルが遅くなるので考え物なんですが…。

さて!狂気です。頭おかしい系です。

「The Burnt City(以下TBC)」マチソワ!ここまでどの程度の情報をお伝えしてきたんでしたっけ?

TBCはパンチドランクの作品で、フォロー型のイマーシブシアターであるってことはお伝えして来ましたね。まぁ、その人はその人なりの楽しみ方が出来るとは言え、標準的な観賞方法は登場人物をフォローして、その人物に何が起こったか?を観て楽しむタイプのステージなわけです。ニューヨークの「Sleep No More(以下SNM)」は6階建てのビルなのに対して、TBCはほぼ平屋(一部2階建てや半地下あり)なので、アップダウンは余りありません。ですが、以前、面積を比べて見たんですがなんと単純に比べてみてもTBCはSNMの9倍(!)…。この面積を3時間、歩き回るわけです。ソワレだけでかなりの体力消耗。マチネ・ソワレ通して6時間観るなんてエヴァのアスカさんに「あんたバカァ?」と言われても仕方ないことをやったわけです。はははw。(;^ω^)

その上、今年のロンドンは天気が非常に良く、最高気温が高かった。これは結構な誤算でした。エアコンが完璧ではない仮設のエンタメスペース。特に2階部分の室温が高い。その上、コロナ対策でマスクをして仮面をつけての参加。汗ダラダラ。途中、水分補給出来るスペースがあるものの、体力はみるみる減っていきます。

いや。我々観客はまだマシでしょうね。ダンサーたちはハードだろうなぁ。汗だくでしたが、顔色変えずにクールにやってましたけどね。登場時毛皮のコートを着ているキャラとか居るんですが、結構すぐに脱ぐし。(ただ、3回のループの冒頭は必ず着てました。) ほぼ裸キャラも居るし。ラストはほぼ全裸なんですけど…w。(おっと) 一番ハードだなぁ…と思ったのは、シリコンのボディースーツ(筋肉スーツみたいなやつ) みたいなのを着こんでいるキャラが居るんですが、あれはハードだなぁ…と。時々バックヤードに引っ込むので、その時、水分補給してるとは思うんですが。


ちょっとここで、TBCのトレーラーを。最近、つべで公開になったんで。

はい。クールだけれど、訳わかりませんねw。

えっと。TBCはコンテンポラリーのダンスを通してストーリーを表現する作品です。なので主題が解り難いんですが、去年の12月3日のパンチドランクの公式インスタグラムによると、ギリシャ悲劇の「へカベ」「アガメムノン」SF小説「電気羊はアンドロイドの夢を見るか?」そして映画「メトロポリス」を題材にしていると発表されています👇。(画像をクリックすると元のインスタグラムに飛びます)

ギリシャ悲劇「ヘカベ」と「アガメムノン」はほぼ同時代の話で「トロイヤ戦争」時代の話。アガメムノンはトロイを攻めた国、ギリシャ、ミュケーナイの王であり、一方、ヘカベは攻められたトロイ最後の王、プリアモスの妻です。彼らの物語は欺瞞・謀略・生贄・復讐などに満たされており、決して楽しい話ではありません。この4つの言葉はエキジビションエリアでも語られるのですが、本作TBCのキーワードです。

TBCの1回目を観劇した後、振り返ってみると私のギリシャ神話の知識が圧倒的に不足していることを悟りました。イギリス在住の観客にとっては中学・高校就学中に習う内容なのかもしれませんが、我々日本人には馴染みが浅く、基本的なインプットが不足しているのです。トロイヤ戦争前後に絞るだけでも散りばめられた情報は膨大で多岐にわたっており、俯瞰で見つめてみるとトロイヤ戦争に絞られているとも限らないのでショーが終わった途端に絶望的になりました。ただヒントはあった。先のキーワード「欺瞞・謀略・生贄・復讐」。TBCはこれらに関するギリシャ神話が集まっている。それは解りました。

ギリシャ悲劇のストーリーとしての「ヘカベ」や「アガメムノン」では語られていない部分でも「欺瞞・謀略・生贄・復讐」を検索して探してみると、TBCの中に織り込まれたワンシーンとして浮かび上がって来るので予習・復習にご活用あれ。


TBCはストーリーとしての面白さにプラスして、美術・照明・音響と……いろいろな面で過去のパンチドランク作品からスケールアップしていました。私は実際にはニューヨークの「Sleep No More」しか見ていませんがここで発表されている過去作品のトレーラー2本を見てみましょう。

まずは The Drowned Man (以下TDM):


次に有名なSleep No More:


どれもこれも、訳わからんってのが共通してるとは思いますがw…。

なんとなくどちらもモノトーンな印象ですよね。

欧米のお芝居はもともと、ほとんど色灯りを使いませんし、灯りの数も少ない。どちらかと言うと「影」を楽しむ演出が多い。かく言うSNMも一部青い色灯りを使っていますが、それ以外はTDMもSNMも基本、素灯りです。これはこれで素敵な世界観なのですが、TBCが革新的なのは灯りにLEDやネオンを使っており非常に華やか。会場を彷徨っていて本当に楽しいです。(モノトーンだって全然楽しいんですがねw) LED制御なので、コンピューター制御な照明などもあって、テクニカルな進歩も感じられますし決して世界観推しの集団では無いってことが解ります。


ただ。帰国して半年以上が経ち、レビューを読んだりしてニューヨークのSNMはまだまだクローズの気配も感じられないのに、TBCはいつクローズするか危うい感じで細々続けているその元凶はなんなんだろう?と振り返った時、思うのは「スケール感」…ですかね。ストーリーや世界観、何回も行けば行くほど、スルメを齧って噛めば噛むほど美味しくなるのと同じで、味わいが逆に深すぎる気がしています。

あるレビューに「narrativeが弱い」って書いてあるのがあって、「え。narrativeって…。(;^ω^)」 ってなったんですが、「storyは良いのに、narrativeが弱い」これにつきると思います。世界観や壮大なストーリーは良いんですよ。ところが「それを説明するため」のキャラクター作りが弱い。私は運よく、narrativeを語ってくれるキャラクターをフォロー出来たんで面白いと言うか良かったんですが、運が悪いとstoryの外縁を埋めるためのキャラクターをフォローしてしまう。それが最初で最後の観劇だと「結局なんだったんだろう?」で終わってしまう。

もちろん、SNMでも同じことが起こるんですが、SNMは主役のマクベスに絡むキャラクターの人数がTBCに比べて多いので、narrativeを語るキャラクターが多いんですよね。なので「?」になる確率が低い。まぁ。「?」になったとしても、それぞれがそれぞれのストーリーを持っているんで、それがイマーシブシアターではあるんですけど。

私はイマーシブシアターに慣れていたしそれでも9回行けたし(いや。十分頭おかしいとは思いますが。(;^ω^))幸いにも、私の後にTBCに参加した人たちからnarrativeを掴むチャンスを頂けたので、かなり深い所まで味わっていてほぼ中毒患者と言うかw、また行きたい症候群に苛まれているんですがね。

ストーリーや世界観の深い所まで気が付けない仕組みって諸刃の剣と言うか……「あれ、結局なんだったんだろう?」「その先が知りたい!」ってなって、何回も来てもらうためにpunchdrunkがわざとやってる部分もあるんだと思うんですが、「訳わからん」「もういい」ってなってしまうとリピーターは呼べない。

今、ロンドンでは「なんか訳解らん」で終わってリピーターにならない人が多発している気がしています。残念だぁ。物凄く良く出来たイマーシブシアターなので永遠にロングランして欲しいんですがねぇ。

punchdrunkも多分、その辺の分析は済んでいると思われ、現地の人のネットに転がっている報告によると、入場時のバーが新しく出来たり、入場の仕方がめちゃめちゃ変わったり……と運営方法がどんどん進化している模様です。中身も…これに関しては賛否両論だとは思いますが、キャラクターが役者都合で居ない時があるらしく、そうなるとその時はストーリーそのものが変わっているんだと思うんですよねぇ…。私みたいなTBCのストーカーにとっては、これはこれで「なぬ?観たい。それ…。」と思わせる変化ではあるんですがw。(ストーリーが変わることで、細部の破綻が起こっていることは間違いないので、それに関しては否定的な意見が出ても仕方ないと思われます。) 中身も変わっていたりしてね。2月に(多分)もう一回行けるので楽しみにしています。


詳しいことはTBCオンリーのサイトを作っている最中なんで、そこに書こうと思ってるんですが書けるんだろうか?(;^ω^) 旅行のブログだけでもこんなに時間かかってるのに。(苦笑) いえいえ。気長に末永く見守っていてくださいな。


なんか。いつもどの位、書いてたんだっけ。(;^ω^)

久々に書くとどの位書いて良いか解らなくなってて、とめどが無くなってるんですがw、とりあえずこの日の分はこの位で。もともとマチソワしかして無かったので、TBCの中の話を書けないと、何も書けないはずなんだけど……なんか随分書いたな……w。


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