ま。ダダバレですが。私はエンタメヲタです。
週2程度に舞台に行く位の【浅い】ヲタです。(異論は受け付けませんw)
初CATSは新宿でした。それからアンドリュー・ロイド=ウェーバー卿の沼に墜ちて今に至ります。中学時代、英語のCATSをノートに写し夏休みの自由研究で翻訳した程度のヲタです。けけけ。
CATSの2幕目ラスト近く、娼婦猫グリザベラが選ばれて天上へ行くシーンで歌われる歌、「The Journey to the Heaviside Layer(天上への旅)」ってのがあるんですけどその歌詞が👇これです。
'Up up up past the Russell Hotel,
Up up up to the Heaviside Layer.
ラッセルホテルを越えて行け!オゾン層をも越えて行くのだ!
CATSはもともとロンドンの路地裏の猫たちの話です。だからロンドンに実在「した(現在は買収されて「Burr & Co. at Kimpton Fitzroy Hotel」と名前を変えています)」ホテルが出てくるのです。
それだけではありません。ラッセルホテルのロビーはタイタニック号の内装を手掛けたフィッツロイ・ドールの最高傑作とまで言われているのです。(タイタニック号の内装をこの目で見たわけではありませんが、映画で見て大変豪奢な物だったと記憶しています)
み……見てみたい……(;^ω^)
いや。ほんとは「泊まりたい」って言いたいんですけどね。先立つものが。(……)
今回、1泊だけはしようかどうか迷ったんです。ただまぁ。その……。(;^ω^) (察して)
で。とりあえず朝食だけ食べて、トイレ行く「ふり」をしてこの目に焼き付けて来ようと。
朝食の予約はどうもホテル宿泊客だけのレストランがあるっぽくてそこには予約出来なかったんだけど(…ただ、実際行ってみるとそのレストランに案内されたりしたので、電話で予約すれば予約出来るのかもしれない。)、路地に面したカフェの方はネットで予約出来たのでそこへ。
6時に(!)予約したんだけど、すでにちらほらお客が居てびっくり。ロンドンの朝は早いのだw。
エッグベネディクトは無かったけれど、パンにアボガドソース、ポーチドエッグを乗せると言うやつを注文。ま。味は普通w。(不味くはないです) クロワッサンが美味そうだったんだよな。クロワッサンにカフェオレボールにすれば良かったよ。orz
フルーツやサラダを頼みたかったんだけど、フルーツはめっちゃ高かったような覚えが。さすがにそれを一緒に頼む勇気はなく、ま、アボガド食べたから良いかしらね…と自分をごまかして、しばらく本日の予定を確認したり、Twitterしたりしましたw。
さて。朝食は私にとって、前菜に過ぎませんwww。メインはホテル内散策!
実はさっき「案内された」と書きましたが、私、ホテルの中で迷いまして。(;^ω^)
てかさ。素敵ホテルに「カフェはこっち👉」とかディレクション出てないので、ベルボーイに聞いたのですよ。「カフェはどこ?」と。明確な答えが返って来たので、カフェへは行けたんですが。が。が。1時間の後、私は次のミッションを遂行していたんですね。「ホテル内を散策する」…と言うミッションをw。
さっき案内したはずの不審なアジアンがまーたきょろきょろしながらホテル内をうろうろしてる…。そりゃ声かけるよねw。先ほど案内してくれたベルボーイが「何かお探しで?(不審)」…と声をかけて来たのです。私はあわてて「ううん。ただ写真に撮りたくて……。(〃▽〃)ポッ」とw。そしたら合点がいったように「Lovelyだろう?(ニコニコ)」と。
「いつか泊まりたいよー」と言ったら「もちろんさ!(ニコニコ)」だってw。いや。お高いんでしょぅ?…とは言えず……。「そうだね。次は絶対来るよ。(苦笑)」と答えてその場を去りました。むー。ほんとは2階も散策したかったんだけどなーw。
でもほんとゴージャスで素敵なホテルでした。
連泊は無理かもだけど、そのうち泊まりたいなぁ…。いつか!いつの日か絶対w!
ロンドンの5月ってほんと緑が深いし、お花もたくさん咲いていて楽しいんですよ。
この日は写真のように、決して晴天では無かったんですがそれでも景色は素晴らしく良くて楽しかったです。この後私はBurr & Co. at Kimpton Fitzroy Hotelから歩いて数分の大英博物館へ向かうのですが、ラッセルスクエアを抜けて行きました。ロンドンはそこここにこういう公園があって素敵。街歩きが楽しい所以の一つでもあります。
さてさて。大英博物館。実はあまり興味無かったんですがwww。ちょうど今日行く、「The Burnt City」がトロイ戦争の話なので、その辺りの展示品とか見れたら良いな…と思って向かいました。
結果ねぇ…。まぁ。ギリシャ時代の発掘品の展示はあるにはあったんですが、まぁ、「トロイ戦争」に繋がる展示は特に無く……ただね。この時はまだ私、TBCを観てなかったわけですよ。なので関係ある展示がどこにあるが解ってなかったので、漠然と見学してしまった…。大きな後悔。大英博物館はTBCに行った後、どの辺りを良く見れば良いか…解ってから行くべきだったなぁ…と。後で書きますがTBCはとにかく参照している物が多いので。
ギリシア・ローマエリアを見終わって、その後行った日本エリアが私は面白かったです。(え) イギリスくんだりまで行って日本の物見るかよw…って思うのですが、これだけまとまった展示を見たのは初めてだったので。それは根付と鍔でした。
根付……日本では高円宮様が根付コレクションされてるってことを聞いてはいましたが、実際、イギリスでこんなに数がまとまっていろいろ見れたことが面白かったです。私、鳥獣戯画とか大好きだし、ごつい動物の指輪コレクションしてるんですが、私のDNAに刻まれた何かを感じましたw。小さき物を愛し愛でる心…ですかねw。カエルとか超かわいいw。
スミスキー好きな私にとって、この感覚は相通じる物でありますよ。ほんとw。
それと鍔ね。これ見る前にカメオ(貝のね…)とか見てたんで「どや!日本人器用やろ?」…って言う気分にはなれなかったんですがw、やっぱりこの精密な装飾を見ると凄いなぁって思います。それと同時に、武器のこんな細かな所まで気を使ったおしゃれさんw。昔の男性ったら素敵だったのねぇ…って思いが。まぁ、今で言ったらスマホだのマウスだのに彫り物入れる感覚だと思いますがw。邪魔よねぇ……w。いやいや。素敵だと思うー。ほんとにー。
あとですね。これはほんとびっくりしたんですが。(;^ω^)
実は。この文楽人形。着物も何もかも全く同じ状態で実家にあるんですよ。(苦笑)うちの母の趣味で手に入れた物だと思うんですが。(母は日本舞踊とかやってて、日本の古典に興味がある人です) いやぁ…。私は一人娘なんで、いずれ「あれ」を引き取らないといけないわけで。結構、大きいんですよ。4~5歳児位のサイズ。廊下の端に居るんですが、夜暗い中で見ると怖いレベル。
専用ケースみたいなのに入ってるんですが、どう考えても今の(私の)自宅の生活レベルに合ってない調度品なんで、ずーーーーっと母には「お母さんが居なくなったら売るからねっ!」…と罰当たりなこと言ってたんですが。
いや。これ。もしかして貴重品なんじゃね?とか。(;^ω^) ちょっとお宝鑑定団に出したくなって来たわ。うちなんかにお宝なんかあるわけねーってずっと思ってたんだけどね。まさかのイギリスで発見とか。超びっくり。
さて。この日は雨降って来ちゃったこともあって、かなり長い時間、大英博物館で粘ってたんですが。さすがにお昼過ぎてネタも尽き、ちょっと早いけれどウーリッジに戻ることにしました。
だって今日は「The Burnt City」にようやく行けるんですもの!(^^)v
……この時は私、まだ観劇後、どんな感想を持つか知っておらずw、うっきうきのわっくわくでしたw。いえ。断っておきますが、初日の私の感想は正しくありません。TBCの観方を良く解っていなかった。でもさ。ネタバレの情報を薄目でしか見てなかったんですよね。だから仕方ないっちゃ仕方ないです。
ここを読んでくださる方々がどんなバックグラウンドを持ってらっしゃるかは解りませんが、今日は「The Burnt City」についての簡単な説明をしておきます。
「The Burnt City(👉HP)」はパンチドランクと言う、イマーシブシアターのクリエーター集団が3月のプレビュー公演を経て4月から上演されている作品です。
「イマーシブシアター」と言う言葉も日本では新しい言葉なので、聞きなれない方が多いかもしれません。私も5年前、NYでやはりパンチドランクが上演している「Sleep No More」と言う作品と出会うまではその存在すら知りませんでした。インターネットで意味を調べると「没入型」と言う説明が一番多く出て来ます。通常の演劇である所の客席と舞台の堺が取り払われ、観客が俳優の演場に入り込んだような状態で上演される演劇…と言う説明が一番多くされる説明です。ただ私が思うに、イマーシブシアターはまだ新しい分野なので、その定義自体定まっていない物なような気がしています。実際、座って観るのに
イマーシブシアターと呼ばれる物もあって、いまだ過渡期にある物…そんな感じがしています。
ただ、これは確実に言えます。
世界で一番有名なイマーシブシアター…それはパンチドランクがニューヨークで上演している「Sleep No More(👈HP)」である。これは揺るがぬ事実であると思っています。
5年前のその出会いは衝撃的でした。
「SleepNoMore」はマクベスがモチーフになっています。ですが、上演中、マクベスと会えるかどうかは運次第…。もしかしたら会えないかもしれない。
インターネットの体験者感想にはそう書かれていました。「そんなことってあるのw?」あるんですw。イマーシブシアターはそういうもんなんですw。
それぞれ観客の体験する物ががそれぞれ違
う…それがイマーシブシアターなんです。
パンチドランクのイマーシブシアターは「SleepNoMore」も「TheBurntCity」も雛形は決まっている部分がいくつかあります。
フォロー型のイマーシブシアターであること。観客が演者を追いかけるタイプのイマーシブシアターです。3時間の上演時間中、演者は動き続けその演者を追いかけることになるので、靴は履きなれた靴を履くことが推奨されています。(「SleepNoMore」「TheBurntCity」もロンドンも階段を上り下りします)…とは言う物の、役者を追いかけることは強制される訳ではなく、上演時間中は基本的に観客は何をしても自由です。疲れたら椅子に座ってすごすも良し。セットを見るも良し。ちなみにセットは破壊さえしなければw、基本的に触っても怒られません。怒られないどころか、セットにある書類や本を読まなければ知ることの出来ない事実が隠されていたりします。
何をしても自由ではあるがやってはいけないことが3つ。喋ること。観客はパンチドランクから「アノニマス(傍観者)」であると言う役割を与えられます。アノニマスは喋ってはいけません。そしてアノニマスである間、マスクを付けることを強いられます。パンチドランクが渡すマスク…それを上演中は外してはいけません。ただし。「SleepNoMore」も「TheBurntCity」も休憩所としてバーが設けられており、ここに入ったらマスクを外し、喋ることも許されます。そして、もうひとつ。レコーディング。全ての紙と鉛筆を含む記録媒体に記録することは禁じられています。会場内に黒マスクをつけた運営が居るのですが(「SleepNoMore」は観客のマスクを黒くした物、「TheBurntCity」は黒いフェイスマスク)その人に見つかると没収されるかもしれません。
上演時間は3時間。この3時間の上演時間中に物語は【基本的に(一応、「基本的に」と言っておきます。中には3回起こらないイベントもあるので。)】3回繰り返されます。なので、1回目に観れなかった役者の動きを2回目、3回目に観ることが出来る…かもw…しれません。
【基本的に】ノンバーバルでコンテンポラリーダンスによって表現されます。言葉はあまり使われません。そう。「基本的」と書いたのは、使うシーンもあるのです。ただそれは非常に限定的でその言葉を聞き逃したとしても、観劇にはあまり影響ありません。
「SleepNoMore」はマクベスがモチーフになっていると言いました。
「TheBurntCity」は【ベース】は「アガメムノン」と「ヘカベ」と呼ばれるギリシャ悲劇です。【ベース】は…と書いたのは、リファレンスが「SleepNoMore」に比べてとても広いと言うことが観劇の結果、分かったのです。
この違いが私の初日の観劇に大きく影響を与えました。
私は先にも書いたように、結構なエンタメヲタクなのでマクベスは何回も観劇していて、「SleepNoMore」は観るシーンが大体何をやっているか解っての観劇でした。ところが。「TheBurntCity」はめちゃめちゃリファレンスが広いため、「今観ているシーンが何を意味しているのか解らない」と言う現象が多発。これが苦しかった。
……なので初日。私は👉のような感想をTwitterに残しています。「Sleep No More」の方が良いと。「Sleep No More」を観たいと。
これね。実は今は違ってますw。
はっきり言います。私、初日は「The Burnt City」の観方を失敗しました。あれはあれで良い体験にはなったと思いますが「The Burnt City」の観方が解っていなかった。
8回観てその感想は変わりましたw。
今はもちろん「Sleep No More」も観たいですよ。でも「The Burnt City」の方が今は観たいですw。あと少し。あと少しでその謎の全貌が観えそうな気がしているからw。
あぁ。ロンドンに飛んで行きたい!
ウーリッジに住みたい!ウーリッジでリモートワークしたいwww。
帰国して1か月が過ぎましたが、ずーーーっとそう思い続けていますw。
えっと。【基本的に(時々するかもw)】こちらの日記では「The Burnt City」のネタバレしません。ネタバレ用のブログも用意してあるので。まだ相関関係図しか作ってないですが(苦笑)。8回分も書くチャンスはあるのですが、書いたり書かなかったりする予定です。
ただ明日分は基本的なことをネタバレ抜きで書ける範囲のことを書こうと思っています。
しばらく、ヲタクのわななきにお付き合いくださいませw。